ロスカットとは?強制決済の仕組みと資金を守るための考え方

FXを始めると耳にする言葉のひとつに「ロスカット」があります。ロスカットは一見すると「勝手に決済されてしまう恐ろしいシステム」のように感じられますが、実はトレーダーの資金を守るために必要な仕組みです。ここではロスカットの基本的な仕組みと、初心者が知っておくべきリスク管理のポイントを解説します。


目次

ロスカットとは?

ロスカットとは、口座資金が一定の基準を下回ったときに、FX会社が強制的にポジションを決済する仕組みです。これにより、トレーダーが借金を背負うリスクを最小限に抑えています。

たとえば口座に10万円を入金して取引をしている場合、損失が大きくなり証拠金維持率が一定以下に下がると、自動的にロスカットが発動します。これは「損失が広がる前に強制的に取引を終了させる」仕組みであり、資金破綻を防ぐための最低限の安全装置です。


「ロスカット=安心」ではない

初心者が勘違いしやすいのは「ロスカットがあるから安心」という考え方です。確かにゼロ以下に資金が落ち込むのは防いでくれますが、発動した時点で口座資金の大部分を失っている可能性が高いのです。

つまりロスカットは「資金を守る最終手段」であって、「積極的な安全装置」ではありません。これに依存するのではなく、あくまで「最悪のケースを防ぐもの」と捉える必要があります。


自分で損切りルールを設定する重要性

ロスカットに頼らないためには、自分自身で損切りルールを持つことが不可欠です。

  • エントリー前に損切りラインを決める
  • 損失が一定額に達したら必ず決済する
  • ロット数を調整し、証拠金維持率に余裕を持たせる

こうしたルールを徹底すれば、強制決済に追い込まれる前に自分で損失をコントロールできます。


証拠金維持率を常にチェックする

ロスカットが発動する条件は「証拠金維持率が一定水準を下回ったとき」です。取引画面で常に維持率をチェックし、余裕がある状態で取引することが大切です。特に初心者は「維持率200%以上を保つ」など、自分なりの目安を設けると安心です。


まとめ

ロスカットは恐れるべき存在ではなく、「資金破綻を防ぐ最後の砦」です。しかし、これを過信していては資金を大きく失うことになります。

本当のリスク管理とは、自分自身で損切りルールを設定し、ロスカットに頼らない取引を心がけることです。ロスカットを「最後の守り」と位置づけ、自らの判断で資金を守れるトレードを目指しましょう。


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